20110121

メタボリックシンドローム



か細い中指のような試験管に、聖水を注ぎ込む。


生温い液体を、胸に無造作に塗られる。


言われるがまま、息を深く吸い込む。


片目をふさがれた状態で、アレを見さされる。


耳を密封した状態で、甲高い音が脳の奥に降り注がれる。


イソギンチャクのような圧迫で、腕をしめつけられる。


腹を乱暴につかまれて、耳元でささやかれた。




「太り過ぎですよ。」




僕は今日、健康診断に行った。